ほっとしたからでしょうか、ふっと我に返り、さぁ階段から降りようと思ったら。。。

光がまぶしくて階段が見えない!!!

いつまでたっても、ステージの上を右に左に行ったり来たりを繰り返していると、しまいには笑い声が観客席から聞こえ、「ひぇ~ハズかしぃ。でも階段が。。。」

やっと、係の人に「こっちこっち」と教えられてやっと降りることができました。

親もその瞬間あせったことでしょう。

そんなこともありながらピアノを通していろいろなことを学びました。

また、教える先生との相性で、続くかどうかということもあると思います。

私の場合は、ピアノ教室でのあのドぎつい先生と別れ、新しい先生と出会えて本当によかった、と思いました。

いざ私の番というとき、先生がステージの裏で「頑張ってきてね!」と応援してくれました。

「そうだっ!」と思い、気合いを入れてステージに。。。

1礼をしてピアノに向かい、弾き始めました。

これだけは、真面目に練習をしてきたので、本番ではまったくとちることもなく無事に引くことができたのです!

しかも、毎回注意されていたところも気を付けて無事にクリア(^-^)

弾き終え、観客席から大拍手!!やったぁ~

小学生高学年ともなると、ワンピースはワンピースでも小さい頃とは違いクリーム色のおとなしめの服で発表会に臨みました。

ピアノ教室に通っていた頃から毎年発表会は、どきどき!!!緊張しっぱなしでした。

人前に出るのは、当然慣れていないので、上がってしまってなにがなんだか分からなくなってしまうんですよね。

しかもステージの上から見ると、観客席に座っている人たちが小さい小さい。

ライトアップもされるし、どこが舞台でどこに階段があって、なんて見えなくなるんです。

ピアノ教室の発表会では、1人で舞台の上にあがると緊張すると思われたのでしょうか。

先生や友達との連弾などの記憶があります。

ピアノ教室の発表会だけでなく、なんでも発表会という場は子供以上に親の方が緊張するんでしょうね。

私も親になって、分かるような気がします。

もし自分の子供がそういう人前に出るようなことがあって、失敗したりしたらどうしよう、とか、緊張のあまり棒立ち状態で終わらないかな、なんてあれこれ心配してしまいますもん。

どんどん怠慢になっていった私。

このまま、中途半端でどうしようかなと思ってました。

その頃小学生最後の発表会のための選曲が決まり、その曲が私の中でヒットしたのか、その曲だけは、夢中で練習しました。

今まで怠け放題だった生徒が、いきなりやる気を出したものだから、いつもやさしくほがらかな先生が、熱を入れて教えてくれたんです。

以前のピアノ教室のあの先生は中年の方(もしかしたら20歳代だったかもしれませんが、なにせあのタイプと小学生から見たイメージだったので、‘かなりのおばちゃん’なのかと思っていましたから。)とのギャップは、ものすごいものがありました。

新しい先生は「お姉さんタイプの先生」でした。

しかも、もう間違っても怒られないという思いが、気の緩みに繋がってしまったのでしょう。

練習を怠るようになり、先生が来られる一時間前だけ練習するようになってしまったのです。

きっと先生から見て、練習していないわね、と分かっていたと思うのですが、それでも「また、練習しましょうね」と優しく言うだけでした。

その先生と出会い、且つもう逃げられない状況で、無事ピアノを引き続けるようになった私。

今まで逃げまどい、しかも練習をほぼしてこなかった日々が長すぎたせいか、なかなか最初は手が動かず、苦戦の連続でした。

でも、どんなに私がつまずいたりしても、その先生は叩かない!

「今までのピアノ教室のあの先生とは、違う!」

あまりの優しさに、逆に驚かされ、「本当は怒りたい心境なのでは?」と詮索するようになってしまった私。

一旦傷ついた心って、そうたやすく立ち直るものではないんですよね。。。

その頃には、私はもう小学5年生になっていました。

その新しい先生は、最初のピアノ教室で教えてくれた憧れの先生のように「私ピアノ弾いてますっ」というようなタイプの先生だったのです。

それまで傷ついてきた(!?)私の心が一気に癒されたことを覚えています。

髪はセミロングのストレート、やさしい化粧(それまでの先生は化粧もドぎつかったものですから。)、そしてふんわりとした感じのスカート。

「これぞ、まさしくピアノ教室の先生にふさわしい身なり!」

私は、どんなに喜んだことでしょう。

私があまりにもやる気を失せている状態に親が気付いたのでしょうか?

それとも、私が親に言ったのでしょうか?

どちらかは、もう覚えていませんが、結局そのピアノ教室を辞め、新しい先生を探すことになりました。

そして、親は私をもう信用できなかったのでしょう。

家に先生を呼ぶ、という形になってしまったのです。

それだと、もう逃げられませんからね(-_-;)

今では、習い事などの月謝は引き落としがほとんどだと思いますが、私のころは月謝ふくろがあり、毎月ふくろをもらってきては親に渡し、親が月謝を入れたものを先生に持っていく、というものでした。

「お宅のお子さんが来ていないので月謝ふくろを渡せれないのですが。」という電話でした。

当然、親はかんかん!!!!

私は呼び出され、猛烈な勢いで怒られ、挙句の果てに一緒にピアノ教室まで連れて行かれ先生に謝るはめになったのでした。